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家庭菜園と土のpHの関係について

私の家の前には、小さな畑があります。これまでうまく活用できていなかったのですが、最近その畑を友人に貸すことになりました。 
せっかくの機会なので、畑のことを見つめ直しながら「作物と環境の相性」について考えてみることにしました。 
 
畑で育てる作物は、実は「土の性質」によって向き不向きがあり、特にポイントになるのが“土壌のpH”。酸性・中性・アルカリ性など、土にも個性があります。 
 
例えば、さつまいもは酸性寄りの土壌を好む作物。pHが5.5~6.0くらいが丁度よく、中性に近づきすぎると、つるばかり伸びてしまうことも。 
 
反対にメロンやかぼちゃは中性~弱アルカリ性の土壌を好みます。特にメロンはpH6.5~7.5くらいが理想で、甘くて美味しい果実を育てるには、土の調整が大事になってきます。 
 
小豆や大豆といった豆類は、酸性にやや弱く、pH6.0~6.5くらいの弱酸性~中性がベスト。豆の根には「根粒菌」という微生物が共生していて、この菌が元気に働くには適正なpHが必要になります。 
 
そして大根は幅広いpHに対応できますが、ベストはpH6.0~7.0。あまりに酸性が強いと、形がいびつになったり、ひげ根が増えたりしてしまいます。 
 
家庭菜園を考えている方! まずは土壌のpHを測って、その土壌に適した作物を育てるか、育てたい作物に適した土の状態に変えるか、考えるのも楽しいですね。 
 
環境分析部 
 

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