ラボラボブログ
地球温暖化と最高気温・最低気温
夏も終わり秋を感じる季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、今年の夏も非常に暑い日が続き、地球温暖化を実感された方も多いと思います。
また、地球温暖化というとやはり最高気温に目が行きがちです。
弊社が位置する佐野市では本年に過去最高の41度を記録し、7月20日から8月5日まで連続で猛暑日を記録しました。
このような最高気温に関するニュースは、日頃から耳にする機会も多いと思います。
しかし、地球温暖化の影響は、最低気温の方が最高気温よりも大きいということをご存知でしょうか。
弊社が位置する佐野市は1975年以前の気象庁のデータが存在しないため、同じ栃木県に位置する宇都宮市を例にとってみていきます。
以下の表は気象庁 宇都宮観測所における1900年代(1900年~1909年)と2010年代(2010年~2019年)の各月の平均最低気温及び平均最高気温とそれらの差を示しています。
表1 月別平均最低気温
表2 月別平均最高気温
図1 110年間における最低気温と最高気温の上昇幅(宇都宮市)
表・グラフを見ると分かる通り、110年間で最高気温が平均して約1.8度上昇したのに対し、最低気温は約3.0度上昇しています。
また、10~12月にかけて最高気温と比較して最低気温の上昇がより顕著になっています。
夏に地球温暖化を感じる場面は多いかと思いますが、日常生活の中で季節ごとに異なる温暖化の影響を意識することで、今後の環境保護に対する取り組みや、新たな気づきにつながるかもしれません。
環境計画部